介護×仕事

「介護と仕事、どうやって両立しているの?」――社員のリアルな声をご紹介します

家族の介護と仕事の両立。
それは、誰にでも起こりうるライフステージのひとつです。
突然始まることもあれば、少しずつ向き合うことになるケースも。
そんな中で、働きながら介護を続ける社員は、どんな工夫をし、どんな思いで日々を過ごしているのでしょうか。

今回は、実際に介護をしながら働いている社員にインタビューを実施。
職場のサポート制度の活用、家族との向き合い方、そして自分自身の心と体のケアについて、リアルな声をお届けします。

■ 人物紹介

ネットワークビジネス本部
Iさん

1994年入社

Q1 現在、どなたの介護をされていますか?また、それはいつ頃からですか?

実母。2022年3月頃からです。

Q2 介護を始めたきっかけやタイミング、介護に至った経緯を教えてください。

きっかけは突然でした。
自宅内で転倒、腰椎を圧迫骨折したのが始まりでした。
その後、骨折は完治しましたが、その間に筋力が衰え、歩行困難に。
入院治療ではないため、自宅で療養となり、在宅テレワークと出勤で対応させていただきました。
当時は電子請求書ではなかったため、月末は極力会社に出勤して対応、その間は姉に母の看護をお願いすることもありました。

Q3 どのような介護をおこなっていますか?

ケアマネージャーさんに随時相談をしながら、訪問介護・デイケア通所でリハビリと入浴介助をして頂いています。

Q4 介護にかかる時間や頻度はどのくらいですか?

出勤前に30分~1時間、帰宅後に約3時間で、1日に約4時間ほどです。

Q5 仕事との両立で一番苦労していることはなんですか?

通院の付き添いで業務が滞ることもあり、社内に迷惑をかけていることや、帰宅後の介護や家事等で、睡眠時間が減少すると体力的につらく感じることもありました。

Q6 両立のために工夫していることやルーティンはありますか?

担当のケアマネージャーさんに相談し、利用できる介護サービス(介護タクシー、デイサービス、訪問看護等)を活用しています。

Q7 介護について、社内で相談できる人はいましたか?

はい。いました。
業務については、ネットワークビジネス部の部課長。同業務担当の山本さん。
介護に詳しい方は、ヘルスケアビジネス課の浅葉さん、総務課の松川さん。

Q8 会社の制度や職場の理解で助かったことはありますか?

在宅ワークや突然の半休取得、残業時間を代休に移行してもらうなど、いろいろとご理解とご協力をいただいています。

Q9 逆に、会社にもっとこうしてほしいと思うことはありますか?

突然の有休・半休・テレワークにも対応していただいていますしね。あとはなんでしょう。
今後、病院に平日対応した分を休日出勤に振替させてもらうくらいでしょうか。
担当業務が事務なので、直接会って対応する局面も多いので、休日ばかり出勤してるわけにもいきませんが…。

Q10 介護を通じて、ご自身の働き方や価値観に変化はありましたか?

今までは家族が元気で私のフォローをしてくれていたので、仕事に全振りできましたが、現在は逆になりました。

子育て・介護、だれもが様々な事情を抱えながら生活していることに改めて気が付きました。
残念ながら、自分ごとにならないと気が付けないタイプなのです…。

そういう意味で事情を抱えた人達に優しくなれそうな気がします。
また、そういった事情で離職しなくてはならない人を減らすために、協力したいとも思っています。

あとは、自分が元気で出勤し続けられるかもわからないので、在宅でもできるスキルをなにか身につける必要があるとヒシヒシと感じますが、何がいいのか模索中です。

Q11 周囲の人(同僚・家族・友人等)との関係性に変化はありましたか?

部課長や同僚の情けを身にしみて感じています。
関係性は特に変化を感じません。

Q12 これから介護と仕事を両立する人に伝えたいことはありますか?

一人で悩まず相談すること。
相談できる環境、また気分転換できるゆとりをもたせる提案ができること。
会社の利益と真反対な要求な気もしますが。

家族を支えることも、自分を大切にすることも、どちらも健康経営の大切な柱です。
私たちは、社員一人ひとりが安心して働き続けられる環境づくりを、これからもおこなっていきます。

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